Q2:低利による一本化と任意整理をするのではどちらがいい方法ですか?


A:借金の一本化は一時しのぎにしかならない可能性があります。

まず、一本化とはどういう事かと言いますと、例えば10社から500万円借金がある場合、ある業者から500万円というお金を借りて、そのお金をもとに10社全てに返済するというものです。

一本化すると、債権者は1社だけになるので、毎月振込みの手間も省けますし、さらに月々の利息が低いなら、とてもメリットが多い金融商品だといえるでしょう。

しかし、ご注意いただきたいのは、借金の額が高額なので、いくら低金利であっても、支払うべき利息の額はそれなりに高額になる、ということです。

一本化した後も高い利息がかかるのではやはり借金の返済はほとんど利息に充当されてなかなか元金は減っていきません。

そのような状態の中で、予想外の出費が発生した場合には、また新たな借金をしてしまうという恐れもあります。

また、金融業者にしてみれば大金を融資するわけなので、不動産に抵当権を設定することや、誰かを連帯保証人とする、といった担保を求めてくることが考えられます。

結局のところ、借金の一本化は、借金の返済に困っている現状を根本的に打破することはできず、一時しのぎにしかならない場合もあるのです。

その点、任意整理を行うと、今後の支払いに関する利息をカットできるので、毎月返済すればするほど確実に完済に近づくことができます。

任意整理を行うことで、いわゆるブラックリストに登録されるというデメリットもありますが、新たな借金ができなくなるというのは、ある意味現金で生活をする癖をつけるためにはいいことだといえるかもしれません。




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